Blog and Book Reviews

もしもし下北沢 よしもとばなな 毎日新聞社

July 30, 2015

下北沢。。。。とてもノスタルジック。中学、高校と小田急線で下北沢を必ず通っていたので、他人事とは思えない響きがある。駅前から、ごちゃごちゃしているんだけど、とっても活気があって、楽しくなる街。飲み屋さんも沢山行ったし(これは少し大きくなってから。。!)、友人たちとも大騒ぎをした街だ。若くて、夜じゅう騒いでいても、翌日なんとか持ち直して、活動出来た、まさに私の「若さ」の時代。それが、下北沢とつながるので、この本は、ほおっておけなかった!時代は変わり、お店も街の風景も違っていると思うけど、この本を読む限り、本質は変わっていないみたい。嬉しいですね!お父さんが、愛人と心中するというのが、お話しの中心で、下北沢の優しさ、心地良さ、懐の深さが、それを大きく取り込んでいく。装丁もとても素敵!是非、手に取ってみて下さい。

ジュージュー よしもとばなな 文芸春秋 7/19/15

July 19, 2015

これも、「ばなな」絶頂の本。こんなに、日常のさりげなさを、美しく愛おしく出来るんなんて。。。素敵な本です。現実にはきっと有り得ないような、優しい関係を、きちんと書いて、きちんと読者に提示して。最高!小柄な本が、「ばなな」本にぴったり。登場人物たちが、めちゃ優しいけど、きちんと自己主張して、自分の芯はずれない。まさに、「カッコ良い」。心から惚れてしまいました。

High and dry (はつ恋)よしものばなな 文芸春秋 7/17/15

July 19, 2015

いっとき、「よしものばなな」離れをしていたので、久しぶりのばなな本!まず、コミック調の装丁が、とってもとんちんかん??本の美しい文章と、全く合ってない、と私はひどく怒っているんです。話の展開といい、キラキラした文体といい、完結でさっぱりした気性といい、すべてに私好み。それなのに、このふざけた(ふざけているとしか、言いようがない)て、幼稚な挿絵はなんなのだ。読んでいて、ちっとも空想をかきたてないし、悲しくなる。。。でも、文章は最高。ばななワールドに、すっかり取り込まれてしまった。

LA Phil Hollywood Bowl Concert with Narek Hakhnazaryan, cellist 7/10/15

July 10, 2015

If you live in LA Hollywood Bowl in summer is very special. It is very pleasant in the evening there and we often enjoy the picnic with friends before the concert. So I did everything in Hollywood Bowl Summer package yesterday! The program (7/9/15) featured Prokofiev: Romeo and Juliet Suite, Tchaikovsky: Rococo Variations with cellist, Narek Hakhnazaryan, a recent Tchaikovsky Competition gold winner, and finished with Tchaikovsky: Romeo and Juliet Overture-Fantasy.  The perfect program for Bowl! My main interest on this program was to listen Narek Hakhanazaryan again. He is just amazing. Everything seemed so easy for him. One of great things at Bowl is that we can see the musicians in the huge screen. We can see their facial expression, fingers, and eye contact with a conductor. So it was very interesting to see how Hakhnazaryan plays. He offers everything, technique, lyricism, expression,. dynamic playing…. He played an encore “Lamentation” to honor Armenian’s 100th year after the genocide, and it is a very effective piece.

 

 

 

愛のレンタル  田辺聖子  文芸春秋 7/10/15

July 10, 2015

田辺聖子さんの大阪弁、最高~!全くの江戸っ子の私(江戸っ子の定義は、3代以上東京都内に住んでいる事らしい。と、これは、アメリカ大使館にお勤めの、アメリカ人に聞いたんだけどね。)には、この威勢の良い浪速言葉、それはそれは、とても素敵なのだ。東京の、早口で、しらっけたしゃべりとは、本当に違う。いつもながら、田辺ワールドに、しばし惹きこまれた私でした。大阪弁のニュアンスで、短編が進んでいくのも、とっても面白い!いろいろな男女が、魅力いっぱい、紙面いっぱいに、飛び回る。大阪の美味しそうな食事が沢山出てくる。もう、最高!元気、って、本当に良いことです。

ソング・オブ・サンデー  藤堂志津子  文芸春秋 7/10/15

July 10, 2015

今でいう(私の日本語は、ほとんど20年前に成長を止めているのでー日本を出たときにー古臭いのです。今でも、時々JRの事を国鉄と言うくらいだから!)アラフォーのカッコ良さかなあ。自然でいて、とっても背筋がのびてて、周りに流されない生き方。藤堂さんって、そういうのを書くと、とても上手いと思う。何でもない日曜日のドライブが、人生を反映する、重大な時になっていく。本当に何でもない、どこにでもいるような男女が、ある日曜日を通過して、キラキラして素敵なカップルなんだぞ、っていう事になる。其れは、いわゆる、誰にでも、キラキラの可能性があるってこと。読んでみたいと思わない、この本??

アカシア香る  藤堂志津子   新潮社

July 1, 2015

読者をぐいぐい惹きこみ、あっという間に読んでしまった。優しい、ほっとする、小説。そして正義まっしぐら、人情厚く、羨ましい限りの友人関係。そしてカッコ良い女を描ききっている。北海道を美しく讃えるのも忘れていない。

放課後の音符  山田詠美   新潮社 7/1/15

July 1, 2015

すっごい本!!本当に!山田詠美の才能のおおきさって、半端じゃないね!この本は、最初1989年に出版された、いわば一昔前の本。だけど、キラキラして、表現の古さがまったくない。つまり、バブル崩壊の前の世界だよ!心奪われた文章が沢山あるのだけど、例えば 「まつ毛の上に雨が降っているように、瞳だけで泣いている。」「シーツのしわが、そのまま五線紙になって、それを柔く蹴とばす足先が、やさしい調べを奏でるような、そんな時間など、決して持てる筈がない。」「潤んだ大きな瞳でただひたすら、彼を見ていた。私は、その瞳に膜を張る湿り気が、その内、涙を形成って落ちて来やしないかと、人ごとながら心配になってしまった程だ。」「本当の大人の赤い唇って、絵の具箱の中のあの色みたいにあどけないんだ。」「人間が生きて行くことに限って言えば、塩と胡椒は、甘い味つけをするためにある。」本当、とってつけた表現が全くない。まだまだ沢山あるので、とにかく本を読んで下さい。それと、漢字と平仮名のバランスがとっても良い。ああ、すっかりハートを奪われた私です。

Movie “Jurassic World” 6/28/15

June 28, 2015

I remember how exciting to see the 1st Jurassic Park movie. The dinosaurs looked so amazing, and the story was fantastic. Also the casting was natural and convincing. I think this new “Jurassic World” was made to reminiscence to the 1st one. In my opinion the casting is so predictable and stereo type.  For instance the younger brother is so typical, naive, cute and innocent contrast to his older brother who is totally teen-age, acting badly and constantly looking at girls. Their aunt, who is the director of Jurassic Park, is a tough business woman, and she does not care anything besides money. Most of characters in this movie are like those. The story is also very predictable. One thing I like is that those dinosaurs still look amazing. Without the big success of the 1st one this sequel can’t be existed. It is a fun summer movie.

クロイツエル・ソナタ  夏樹静子  講談社  6/28/15

June 28, 2015

この題名、ちょっと素敵だと思いませんか。特に、音楽家の私には、ビビッと来ましたね。だけど、東野さんや、宮部さんの推理小説に慣れ親しんでいる私。夏樹さんには、大変申し訳ないけれど、一つ物足りなさを、感じえませんでした。本当にごめんなさい。ストーリーの根底にある、怨念や複雑化した養子問題などが、良い伏線を張りそうなのだけど、何故か、余りストーリーに入り込んでいかないんですね。文章も良いのだけどね。。。読者をぐいっと、引っ張ってくれない、なんて贅沢な悩みを語っています。