Blog and Book Reviews

A Movie “Aida’s Secret” 11/6/17

November 6, 2017

Directed by Alon Schwarz and co-directed by his brother Shaul, the film is about the family torn apart after WWII. There is Izak Szewelewicz, a 68-year-old gardener, born inside the Bergen-Belsen displaced persons camp and sent for adoption in Israel. Since then he has been living in Israel. His brother Shep, 67, who was visually impaired from birth and has been blind, living in Winnipeg, Canada. Their mother Aida, 90, lives in a nursing home in Quebec and their (!?) father, Grisza, died in 2008. Shep knew Grisza, but Izak never met him. Izak knew their mother, Aida, but Shep never met her. The father was Jewish, and the mother was not. Both were born in Poland and both found themselves in the Bergen-Belsen displaced person’s camp after the war, where Izak and Shep were born. Aida and Grisza never married officially. Aida gave the boys up for adaption when they were still babies.

The brothers meet again the first time since the adaption, and started their investigation to search the secret around their birth with their mother, Aida. Izak and Shep went a nursing home to meet Aida. It was the first time to see Aida for Shep! She is 90 years old. Through their investigation Shep and Izak found that they are only half brothers and found there would be another brother, who has been living in Canada, not far away from where Shep has been living. But this brother refused to meet with them.

Shep visits Aida’s nursing home to ask her questions about their father. She answers simply “I don’t remember, I don’t remember.” Maybe that is true. But it seems she keeps a poker face. Also she said “I did my best to survive the situation.” I think that is very true. And she dies carrying her secrets to the heaven.

It is a very strong film, but I am against it. Aida’s secrets should not be searched from the beginning. She wanted to keep her secrets in her mind. She did not want anyone to know them. She gave up her children when they were babies and has lived her way. She did not expect her estranged children to visit her and reconnect with her. The film opened the unwanted door and no one can close this door…

 

 

Variety Hideo Okuda Kodansha 11/7/17

November 6, 2017

奥田さんの短編集。作家ご自身もおしゃっているように、最後の「夏のアルバム」は、超傑作。涙なしには、読めません。今思い返しても、涙が出てくる。。。どういう心を持っていると、こういう美しい物語が紡ぎ出せるのかしら。「俺は社長だ!」「毎度おおきに」は連作。会社を始めた中年男性の、あがきと自信と愛と、そのすべて。しかし、これを読んで奮起して会社を辞めてしまわないように。あくまでも、お話しです。でも、とっても素敵だけどね。「ドライブ・イン・サマー」は、ハチャメチャなアンテイック喜劇。最高です!「住み込み可」は、哀愁たっぷり。「セブンテイーン」は、優しさが怒りに勝るという事かな。これも、ほっこりします。この本も、大推薦です。気持が洗われる、と気楽に言うけれど、日々泥まみれになり、生きている人間にこういう本は良い。とても良いです。是非、手に取ってみて下さい。

向田理髪店 奥田英朗  光文社 11/6/17

November 6, 2017

すっかり、奥田英朗さんの本にはまっている私です。この本も最高!北海道の札幌から2時間ほど離れた、過疎化一途の苫沢町のお話し。向田理髪店の店主、康彦の周りで起こる様々な事件、人間模様、恋愛風スキャンダルが、奥田さんの素晴らしいユーモアと執筆力で、描かれている。笑いあり、ペーソスあり、涙ありの、まさに「日本」の原風景なのだ。こういう小説を読むと、日本が懐かしくなります、本当に。でもこれは現実ではない!お話しだ。それに私は、「東京」出身。それも、少なくとも4代目の江戸っ子!向田家とは、180度別方向出身なのでね。それにしても、奥田さん、ファンが多いでしょうね。日本人は、やっぱり寅さんが好きだからね。これは、超お薦めの本です。

ナオミとカナコ  奥田英朗  幻冬舎 11/6/17

November 6, 2017

これをミステリーとして読むなら、多分及第点を上げられないと思う。だって、殺人のトリックや準備が余りにずさんで、読みながら、本を蹴っ飛ばしたくなるくらいだから。でも、DVを焦点に友情物語として読むなら、結構カッコ良い。最後の章は、ジェームス・ボンドも顔負けの、派手なアクションで攻めてくれる。こちらも、息がつけない。途中、ずさんな(すみません!)殺人計画に、頭に湯気が上り、途中棄権しようかと思ったけど、読破して良かったです。スカッと、気持ちがしますよ、最後のページを閉じた時は!

J. S. Bach Keyboard Concerto No. 3 in D Major, BWV 1054

October 18, 2017

I have been truly enjoying to learn this joyful concerto. Bach may have played it with his Collegium Musicum in Leipzig, or possible with Family Ensemble at his house (!) in 1738-9. The first movement is a full Da Capo Form, starting with jubilant spirit and fanfare-like tutti! It is lot of fun! That is sure. The second movement is chaconne, keyboard right hand portraits expressive and singing line over the basso continuo. Also this beautiful melody is improvisatory, inviting us to add our own ornamentations. The last movement is a sun-shine (really fun!!) movement with pianists’ fast fingers. Yes, there are many notes to play! This movement is very short, about 2 and 1/2 minutes, and I imagine Bach had a deadline to finish this work! When he put the music on the music stands the ink may not had been dried yet!

If you will be free this Saturday October 21 at 4pm please join me to experience J. S. Bach’s amazing gift. The venue will be at First United Methodist Church of Pasadena.

抱く女  桐野夏生 新潮社 10/18/17

October 18, 2017

最後の数ページで、涙が溢れて、止まらなかった。この主人公のモノローグのために、250ページが必要だったんだと思う。感動で、しばし動けなかった。1972年の学園紛争、浅間荘リンチ事件を背景に、物語は進んでいく。主人公の三浦直子は、ノンポリ学生。浮き草のように、その時代を浮遊している。どんな男とも寝るから、「公衆便所」扱いされる。逃げたくてしょうがなかった「家族」への愛、見つけるべくして逢った本物の「男」。そして、最後に来る兄との別れ。途中では、何となく本に入りこめなかったけど、一旦のめり込むと、ぐぐっと心に刺さった。そして、そのささくれが、涙に変わった。感動の一冊です。

Invitation 文芸春秋 10/1/17

October 2, 2017

8人の当世きっての売れっ子女流作家が、一編づつ出し合った短編集。短編とは言え、それぞれとても読み応えがある。不倫ものあり、ミステリーあり、不思議物語りあり、厭世観たっぷり小話しあり、という訳で、とても楽しく読ませて頂いた。8人の語り部が、夜な夜な私に話かけてくれたように。。。高樹のぶ子さんの「夕陽と珊瑚」、圧巻!最後の数ページまで、上手く私を騙してくれて、思わず一人微笑みましたね。それぞれに感想を書くと、それこそ長編ブック評になってしまうので、ここはカット!いつもながら、「作家」という方々の頭の中、どうなってるのかなあ、としみじみ思いますよ。それぞれの素敵で、かつ、おぞましいストーリーが、どういう工程を経て、文字になっていくのか。まか不思議。これは、大推薦の本です。これを機に、それぞれの作家の本を手に取って見ると、ますます、その作家の世界に入りこめますよ!本、大好き!

空の拳  角田光代  日本経済新聞出版社 9/26/17

September 26, 2017

ノロウイルスにやられ、24時間基本的にはベッドとトイレを往復するしか出来ず、まあこの本を読んだ訳です。病気で眠る事も出来なかったので、益々時間はあったのね!、というのは簡単だけど、ノロの脅威は聞きしに勝るもので、ここでお話しするのも憚られます。閑話休題!題名からもご想像出来るでしょうが、この本は、ボクシングの本です。ボクシング案内、紹介、推奨をやりながら、若き編集者が成長していく様子を描く。でも、ちょっと美しすぎないかい!と思うのは、私がひねくれ者だからでしょうか。出来過ぎ感が、否定出来ないかなあ。。でも、ウイルスに侵された頭で読むには、脳細胞を余り必要とせず、完璧な書物であったとも言えますね!

桜ほうさら 宮部みゆき  PHP研究所 9/26/17

September 26, 2017

これは、本当に長編!読むエンジンがかかるのに、かなり時間がかかった。でも、100ページを過ぎた当たりから、俄然のめりこみ、一気に600ページを読破。江戸の町に住んでいるような気分で、るるるん!と、ページをめくった。主人公の笙之介の、賢さ、優しさ、初心さ、可愛らしさ、頑固さ。。。が、長屋の人々とのやり取り、初めて惚れた商家の娘さんなどと絡み合い、お話しが進む。ミステリーが根底にあるものの、ヒューマニズムがテーマだ。優しさに浸りたくて、素直に微笑みたければ、この本をお読みあれ!貴方も江戸の町にトリップ。べらんめえ!の声が聞こえ、子供たちの笑いが渦巻く長屋に着くはず。600ページの楽しい旅が待っています!

正妻 慶喜と美賀子 上・下 林真理子 講談社 9/11/17

September 11, 2017

林真理子さんの引き出しの多さ、興味の範囲、表現方法の多様さ。。全く恐るべし。江戸時代最後の将軍となった徳川慶喜に嫁いだ公家のお姫様、美賀子。約一年に渡って新聞小説として連載された力作で、女性の目として、男性の目として、時代の変遷を描く。江戸時代の公家として育ったお姫様が、自分の意志に関わらず、次第に下界に降りていく様子、そして正妻である自分の立ち位置、思い入れ、など、心の襞を追い、夫としての慶喜との葛藤、愛情が焦点だ。まさに”幸せ”とは??である。自分の中に籠らず、世界に世俗に興味が持てる事は、幸せだ。だけど、コアを失ってはいけない。美賀子は時に軟で、時に強情で、時に少女のようだ。とってもチャーミング!250年続いた徳川の世の最後を見、大奥の崩壊を見、明治開花を見、外国との交渉再開を見、ものすごい時代に生きた一人の女性。その人生を深い時代考証と共に、描き切る。どれだけの時間を準備に費やした事か。。。作家魂を見る思いで読んだ。