Blog and Book Reviews

港町食堂  奥田英郎 新潮社 1/14/17

January 14, 2017

私は奥田さんの本、実は大好きなんです。「イン・ザ・プール」とか、「最悪」とか、「マドンナ」とか。このエッセイ本は、もっと写真が必要!!毎回の旅行の設定が酷似していているので(船に乗り目的地まで行き、ご飯食べて、スナック行って、寝て、ちょこっと名所巡りして)、こうやってまとめてしまうと、それぞれの旅の境目が分からなくなるんですね。これが、毎回違った雑誌に掲載されて、写真も美しくお供となれば、全然状況は変わってくるはず。奥田さんごめんなさい。私、5つ目の旅の途中で、放棄してしまいました。是非雑誌の中で拝見したく思います。

もものかんづめ さくらももこ 集英社 1/14/17

January 14, 2017

もし、今とっても落ち込んでいたら、すぐにこの本を手に取るべし!ちびまる子ちゃんの作者は、すごいですよ!発想のユニークさ、文章だけで情景を描く「画家」的才能(漫画家なんだから、当然だけど。この場合、絵なしなんだから、すごい訳。)、日常のどんな場面も彼女にかかると「すっげい可笑しい!}となってしまい、つまり、こちらは、大笑いなんです。これだけ、害のない笑いというか、馬鹿さ加減というか、本当に稀有。私、結構ジムで運動しながら、本読んじゃったりするんだけど、この本を読んでいる時は、笑いを堪えるのに(息がはずんだようにして、笑っちゃったこともあるけど!)、かなり苦労しました。本の表紙を見ていても、可笑しさが彷彿としてきて、又笑ってしまいそう!ぎゃはは!

a Movie “Neruda” 1/8/17

January 9, 2017

NERUDA is an imaginative tale about the fugitive poet Pablo Neruda and the police officer who is set on capturing him. The cold war reached Chile and Neruda has a warrant to be arrested because of his political stance. It is based on the true and gruesome story, but the movie is a fantasy, love and power. It is so beautiful to hear his poems recited.

私はかく闘った 横綱千代の富士 日本放送 1/8/17

January 9, 2017

今は亡きウルフのインタビュー本。彼に近かった、相撲アナウンサー向坂松彦氏の監修による。千代の富士ファンの一人として、昨年亡くなった九重親方を偲びながら読んだ。ウルフ節にあふれた(解説に座られた時も、よくこの節回しを聞きましたね!)数々の名言。北海道から「飛行機に乗れるぞ!」というスカウトの言葉で東京に出てきたところから、横綱に上り詰め、貴花田に負け引退を決める時までの様々な経験。若いころは一日1000回はやったという腹筋、横綱になってからも出稽古を率先してやったことなど、努力の人といわれた所以である。その中でも、常に相撲は僕の仕事だから稽古に励むのは当然だという姿勢、その日の取り組みにそれまでやって来たすべてが出るという、これ人生のすべてに言える!家族に対する深い愛、素敵な家族の事も深く印象に残る。大横綱千代の富士関の、冥福を祈って。

林のなかのママ 井上荒野  集英社 1/5/17

January 5, 2017

こりゃまた、元気の良い本です。破天荒なママ、それに翻弄されながらも健気に明るく生きるいずみちゃん(娘)、沢山出てくる取り巻きのおじさん達、そして、そもそもの発端となった今は亡きパパ。役者ぞろい、設定ばっちり。とんでもなく悲しいことを、ママ流のおちゃらかで乗り越える、痛快冒険(!)小説。皆誰でも考え込んだり、打ちのめされたり、苦悩で七転八倒したり、乗り越えられない壁に立ちはだかれたり。。。人生の荒波の中で翻弄されているけれど、真実はある意味おちゃらかなところにあったりするもんね。作者の後書きにも、そんなことが書いてあった。

A Movie “Lion” 1/5/17

January 5, 2017

I saw this movie on 1st of January 2017! It was a perfect choice! It s a uplifting story based on the true experience. Talented cast and directing makes this “feeling good” movie not too much tear jerking. Five-year-old Saroo (Dev Patel) unexpectedly gets lost on a train which takes him thousands of Kilometers across India, away from home and family. Saroo has no choice to learn to survive alone in Kolkata, before being adopted by an Australian couple (Nicole Kidman and David Wenham). Twenty-five years later, Saroo has only a handful of memories, but he is determined to find his origin. He became obsessed with the dream to meet his family again. Finally he trucks down his village with Google search….. Super Happy ending! Saroo even mispronounced his own name. He was so little when he got lost. His real name is Sheru, means Lion.

海辺のカフカ (Kafka on the Shore) 村上春樹 (Haruki Murakami) 新潮社 1/5/17

January 5, 2017

クリスマス休暇に持って行って読んだ本。クリスマスっぽくないよ!という貴方は間違い。希望に満ち溢れた、素敵な小説だった。幻想と夢と現実と、そのどれもが本当で、本当でない。自分って誰?これからどこへ行くの?15歳の僕は、タフな旅に出る。人間の内に秘めた可能性、見えない能力、触ることの出来ない愛・希望。佐伯さんって、どこか、「ノルウェーの森」の直子さんに面影が似てないかしら。。。ふわっとしていて、エレガントで、美しい。素敵な登場人物が(私のご贔屓は何と言ってもナカタさん)、縦横無尽に紙面を埋め尽くして、不思議な村上ワールドに惹きこむ。ぜひお読み下さい。

だりあ荘 井上荒野 文芸春秋 12/24/16

December 24, 2016

初めて手に取らせてもらった、井上荒野さん。素敵なお話しだけど、何故か、終わりが。。。耽美の世界に引き込まれて読み進むも、終わりで、それまで複雑なハーモニーの音楽がいきなり、ハ長調のドミソの和音で終結してしまったような、「感」だ。こういう終わり??と、自問してしまった。井上さんの他の御本も読み、この疑問を解決したいものだ。

政と源  三浦しをん  集英社 12/24/26

December 24, 2016

三浦さんの引き出しの多さには、いつも驚かされるけど、これは、又新しい語り口調だ。まさに、江戸っ子、べらんめえの世界。東京の一角に、こういう世界が今でもあるんだ、という事を教えてくれた、貴重な一冊にもなった。今度日本に帰ったら、是非隅田川、荒川三角地帯をお邪魔してみたいものだ!三浦さんは、どんな時にも、どんな世界でも、(今まで知る限りは。。)その時々の語り口調で、美しく、希望にあふれ、かつ現実的で、誇張はなく、誰の心にでも住んでいるような、そしてそれに気付かない心の襞を、書く。次回又、三浦さんの御本を開き、新しい主人公達に逢うのが、待ち遠しい。すごい作家だと、心底思います。

人魚の眠る家 東野圭吾 幻冬舎 12/17/16

December 17, 2016

感動的な本です。臓器移植の事をこんなに真摯にそして本質からぶつけてきた本があっただろうか。特に、幼い命の場合。。。真実は時に、孤独で厳しい。そして強さを要求する。まさに人魚の眠る家とは、言ったものですね。脳死状態でもそれは家族にとっては、死体ではないし、最新の医学でも、計ることのできない人間の不思議がある。東野さんの、代表作の一冊ではないかと思う。