アンドラス・シフの演奏を聞いて 4/7/09

April 7, 2009

日本の皆様にもお馴染みのピアニスト、シフの演奏が先週ここロスアンジェルスでありました。この演奏会は彼の2年間に亘って行われて来たベートーベンソナタ全曲コンサートの最後を締めくくるもので、作品109、110、111が演奏されました。私自身以前からシフの大ファンで、折に触れ彼の演奏を聞いて来ましたが、今回の演奏会は、今までとは全く違う世界に連れて行ってくれました。この後期の大ソナタ3曲を、休憩なしで、あたかも組曲のように弾き、一曲づつ弾くのとは異なる空間の中、シフのクリスタルのようにクリアーな音、真実の響きが、デイズニーコンサートホールの最高の音響と合体したのです。満席のホールの中央ステージ上で、一人の世界に遊び、哲学を生み出し、ただひたすらベートーベンの世界に入り込む一音楽家、アンドラス・シフ。最後の音を弾き終わり手を鍵盤から離し、徐々にこちら側の世界に戻ってきました。本当に素晴らしい演奏で、いまでも余韻にひたっています。

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