心に残る言葉  4/2/10

April 4, 2010

生活している中で、ほんのちょっとした言葉が、いつまでも心に残るという事がありますね。もちろん良い意味の場合ですよ!私も人生の場面、場面で、先生の言葉、友人の言葉など、心の片隅に生き続けているものがあります。今日は、家族の言葉で忘れられないものを二つ、皆さんと共有したいと思います。

一つ目は、主人の言った言葉で、もう何年も前の事になります。私が南米のコロンビアで演奏会と公開レッスンを行っていた時のこと。公開レッスンの間に、演奏会で私が弾いた曲の楽譜を見たいという先生がいて、お渡ししました。武満 徹さんのものでした。日本のように治安が良くないので、ちょっと席に置いて数分留守にしていた間に消失。それがないと次の演奏会で演奏が出来ないので、大変困った事になりました。主人に国際電話をして、取り敢えずファックスしてもらう事に。それまでの私の人生では、こういった場面で、「人を信用するからいけないんだ。面倒かけてもうーー」などという反応が返って来る事が多かったのですが、主人は「そういう大変な国で、人を信用して偉い。良くやった。すぐに、ファックスで送るから心配しないように」と、何でもない事のように言ってくれて、心底救われた思いになった事を、思い出します。

二つ目は主人の母の言葉。主人の兄夫婦の一番下の男の子が、高校の時に喫煙が見つかり、所属していたスポーツ部の数人と一緒に停学処分になった時の事です。その時に母が言ったのは、「喫煙は悪い。だけど、自分の孫だけが、先生達の前で、正直に喫煙を認めたから、とても偉いと思う。そして誇りだ。」という事です。それまでの私の人生では、こういう時に「全く何て事をしてくれたんだ!恥ずかしくて、人様に顔向けが出来ないーー」と言った様な発言を聞く事が多かったので、これも、まさに「目からうろこ」でした。

こういう言葉から、私は随分と学ばせてもらいました。誰でも最悪の時というのはあるものです。そういう時に、周囲にいる者として、どういう言葉をかけられるか、という事ですね。そして生きる真髄というか、本質というか、そういうものにも、きちんと通じていくと思います。

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