「長寿国」という仮面をかぶって  9/5/10

September 5, 2010

今日9月5日付けのこちらの新聞ロサンゼルス・タイムスに、日本で現在大問題になっている、100歳以上の行方不明者の方々の記事が大きく載っていました。行方不明者の数の多さも然ることながら、行方不明になっている年月の長さにも、驚かされました。どうやったら、何十年もの間、誰にも知れず、行方不明になる事が出来たのでしょうか。日本の誇る戸籍システム、住民登録、市民目線のお役所仕事、町会・隣組を通じてのご近所付き合い、そして家族の絆は、何処へ行ってしまったのでしょうか。年金搾取をしていた家族にしても、どうやってそんなに長い間、隠しきれたのでしょうか。

都市部での孤独死や孤独な暮らし、又あふれる若い層の引きこもり問題が取り沙汰される中、5年以内には、65歳以上が日本の人口の4分の1を占めると言われている今。これからの日本人の暮らしは、何処に向かって行くのでしょうか。そして政治が根本のところで「軸ずれ」している昨今、舵取りの根本にも疑問が生じます。高度成長期の素晴らしい躍進、そしてバブルがはじけた90年代初期、そして長年続いている経済の低迷。戦後の日本の復興から、現在に至る65年の間に生じた国としてのストレス、「臭いものには蓋」的風潮。マイナス要因が少しづつ膿の様に出て来ているのかも知れません。それとも、問題を直視しないで済ませて来た、ツケでしょうか。素晴らしいところが沢山ある、我々の愛する日本。ここいら辺で、物事をきちんと見据えて、本質に迫る解決を見出して欲しいものです。日本人の最長点である協調性を活かしつつ、物事に阿ず、世代を超えて刺激し合い、助け合い、暮らしを支え合う。昔の縁側で下駄をブラブラさせながら、蚊取り線香に炙られ、祖父母と語り合ったような暮らし。知恵を継承し、無駄に世間様を恐れず、軸のブレない生き様。日本人には日本人の身の丈に合った暮らし、長い歴史の中で培ってきた原理、そして誇りがあるはず。もちろん時代と共に、暮らしの様は変化、それに柔軟に対応する姿勢も大事ですが、芯のある人生指針を持ちたいものです。しかし、100歳以上の行方不明者の記事には、本当に驚きました。

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