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ピアノテクニックの整備に、ピッシュナ 10/11/10

October 11, 2010

車も電気製品も、定期的なメインテナンスが必要。お肌のお手入れ、爪のお手入れにだって、お金と時間をかける人達がいます。そのように、常に整備をして、一定のレベルに保つ事。これは、ピアノのテクニックにも言えます。一度身につけたテクニックでも、そのレベルを保つためには、日々の練習が必要になります。私は高校生の時に素晴らしいピアノの教授に出会って、それまでやって来たテクニックの見直しをしなければ、次のステップにはいけない事を言い渡されました。実は自分でも壁を感じていたので、この教授の元で、基本から丁寧にやって行く事に。その一つに、ピッシュナ(Pischna)というテクニック本を練習する過程がありました。この本は、指の独立に重きを置いた練習本で、1番から60番まで一冊こなすと、指が解れ、指先まで神経が行き届くようになります。正直に言えば、かなり退屈ですが、私はそれぞれの練習曲に、自分なりの目的を書き込んで、そこに集中するようにしていました。高校の頃は、毎日1時間程かけて、ピッシュナを全曲練習していました。この本は、今でも私のピアノバイブルです。手の調子が悪い時や、何だか指がスムースに動かない時、少しピアノから離れていた時など、ゆっくりピッシュナを練習。数日続けていると、自分の手の感覚が、徐々に戻って来ます。指や手のどの部分に神経を集中させるのか、どの部分を鍛えているのか、を考え練習すると、とても効果があります。毎日の練習の指慣らしに、最初の10番程使うのも、お薦めです。