魂の自由人  曽野綾子  光文社文庫

January 20, 2013

ふーーー。曽野さんの語り口は、昔からとても一環している。断固としていて、揺るぎがない。どうしたら、こんなに、一徹にものが語れるのかなあ、と、私などは思ってしまう。おっしゃっていることは、どれも素晴らしく、そして正義に則っている。はすに構える風情も、中々堂に入っている。でも、素直でない私は、こう思ってしまうのだ。才能に恵まれ、美貌に恵まれ、素晴らしいご主人と息子さんご一家(再三書いていらっしゃるお母様との心中未遂とお父様のことは存じています)、聖心で幼稚園から大学まで学ばれ、そりゃー、怖いものなしだなあ、と。私など、図々しく、鈍感なくせに、どこか、おどおどしてしまうのだ。信者として、長年に渡って、沢山の方々に尽くして来ていらっしゃることは、本当に素晴らしいと思うし、私は、曽野さんの小説も好きだ。でも、と又、おどおど虫が顔をもたげるのを、否めない。

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