天空の蜂 東野圭吾 講談社文庫 6/6/16

June 8, 2016

大変な長編。作者の電気工学のバックグラウンドが、最高に生きている作品だ。そして、東野さんの工学に対する、「愛」というのが、感じられると思う。楽しんでいるなあ、という感じ!現実離れのサスペンス。だけど、「赤い指」に繋がるヒューマニズムが、ひしひしと伝わってくるのも、興味深い。犯人探しの話ではない。作者自ら謎解きは放棄している。焦点は、信念。そして、愛。福島の原発問題を考えると、この話は恐ろしいことに、とても先を読んでいたし、啓発だと思う。