小暮荘物語 三浦しをん  祥伝社文庫 7/16/18

July 18, 2016

私の空想壁に拍車をかける、優れ本。オンボロアパート小暮荘の住人達、そしてその周りに集まる、一癖も二癖もある人々(つまり変人たち)のお話しだ。毎回書いていることだけど、彼女の文章の美しさに、私ははっきり言って涙しています。美しさが凝縮されて、紙面に感情が詰まっている感じ。登場人物が、私達の心の中で、語り掛け、動き出していく。子どもの頃から、私は本大好きっ子だけど、一つには、辛い時に(こういう事が結構頻繁にあったので)空想の中に遊ぶ、という事が出来たからだと思う。そして登場人物になってみたり(コンチキ゚号漂流記とかね)、登場人物に救われたり、紙からできている本だけど、その効用はすごいもの。この小暮荘物語も、真実を明らかにしながら、こちらをドキッとさせたり、赤面させたり、笑わせたり、泣かせたり、もうすごいドラマなのです。これは、2度、3度読む本です。