私が語りはじめた彼は 三浦しをん  新潮文庫  9/10/16

September 11, 2016

私の三浦しをん病は、止まるところを知らない。どこを切り取っても、文章が美しくて、ぼーっとしてしまう。一人の男性を軸に、いろいろな関係の人が、「彼」について、語る小説。「愛」というのは漢字一文字だけど、その意味、関わり方、解釈、気持ちも身体も、何だか、壮大な宇宙の中を、遊泳しているようだ。三浦しをんさんの感性は、研ぎ澄まされ、極限まで、削って美しい文章を作りだしているような気がするが、でも、実はもう頭の中からどんどこと、湧き出てくるのかも、しれない。とにかく、美しい小説です。