秘密の花園 三浦しをん  新潮文庫 10/1/16

October 1, 2016

「花園」とは、まさに言ったもの! 高校女子達の、現実かつ、宇宙的に非現実な物語。私もカトリックの女子校に中学だけ行ったから、何となく雰囲気がつかめてしまう。その可憐さと、残酷さが。取り澄ました制服に閉じ込められた真実は、外からは絶対見えない。私は、小さいころから、辛いことが結構あって(実は困難に耐え切れず、家出までした経験の持ち主)、そこから逃げるために、自分によく、「ここは死後の世界だよ。前は楽しかったんだけど。。」などと言い聞かせていた。自分であること、自分を生きること、永遠のテーマ。どの作品にも、美しい表現がたんと詰まった三浦さんの小説。この一冊も、どのページにも、詩が舞っている。