波打ち際の蛍 島本理生 角川書店 6/19/17

June 19, 2017

2冊目の島本理生作品。割と身近に、精神性ほぼゼロ、現実性満開という人物を知っているので、この本の観点はどう映るのかなあ、と思ってしまった。人間って、とてつもなく強くなれるけど、その反対にちょっとした経験でどん底に行き着くこともある。私も、解決策のない辛い時期を過ごしたので、その「どん底にはまってしまって、出てこれない」感が、多少は分かる。どんなに、一つ事に執着せずに緩やかに物事考えようと思っても、無理なのだ。とにかく無理。そして自分で終わりのない穴倉に向かって、突き進んでいる。そういう危うい精神を、とてもポジテイブに描いていると思う。そして誇示していないところが、とても気に入った!