アノニム 原田マハ 角川書店 12/27/19

December 27, 2019

香港を取り巻くアート、そして、「アノニム」と言う不思議な団体のお話。「ルパン3世」を思い起こす、漫画小説風。なかなか、お洒落で、エスプリが効いている。この本の最後が、学生の抗議集会でアーチストの観点からスピーチし、抗議行動が沈静化した、ハッピーエンド。しかし、何と皮肉なことか、実際の香港は、今年の6月から政府に抗議する学生中心のデモ活動で、大混乱を極めており、全く終息の気配もない。私が参加する予定だった香港の国際音楽祭は、デモ隊と警察との衝突で大変危険なため今夏延期となり(別に予定されていたコンサートは中止)、来月中国で開かれることとなった。観光客は激減だろうし、この本の目玉でもある、新しい美術館の建設なども、どのようになっているやら・・超現実と、実際に存在する現代美術の絵画を合体させた、お洒落なストーリーだけど、現実の香港がひどい状況なので、いまいちインパクトがないかも・・