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COVID – 19 大相撲大阪場所に感謝、感謝。令和2年3月22日 3/22/20

March 22, 2020

昨日、無事に15日間の取り組みが終わり、八角理事長の素晴らしいスピーチで場所を締めくくった。無観客での開催決定には、どれだけの想いがあったのか、改めて思い知った。毎日が、薄氷を踏むような中で、検温、消毒を徹底し、15日間の土俵を守った。裸で戦う力士達、至近距離で汗が飛び散り、時には怪我をして出血し、どれだけの思いがあっただろう。一人でも病気になれば、相撲協会が糾弾される事も、免れなかったかもしれない。千代丸の発熱には、皆が眠れぬ夜を過ごしただろう。解説の北の富士さんは、げんをかついで髭を剃らなかった。実況のアナウンサー達も、元気に前向きに、我々に声を届けてくれた。個人的には、心から応援している朝乃山関が、どうやら、大関昇進を決めたらしく、それも無事な場所終了に花を添えてくれた。連日、海を越えたロサンジェルスで、相撲中継がどれだけ楽しみだったか。八角理事長、協会の皆さん、そしてNHKの放送スタッフ、素晴らしい千秋楽のセレモニーを計画して下さって、感激で、一人真夜中に貰い泣きした。相撲の歴史と伝統を重んじ、その社会への貢献が、幾世紀にも渡って受け継がれて来た事。熱い気持ちを我々の心へ届けてくれた。

ロサンジェルスは、金曜日からカリフォルニア州知事の決定で、「必要がなければ家から出ない」生活が始まった。ここ数週間、次第にウイルスの脅威が迫って来ていたが、大変なことになっている。多くのビジネスが打撃を受け、その反面、この局面に詐欺まがいの商法が始まっている。パンデミックが、世界の人々を脅かし、多くの人が連日亡くなっている。力士達が我々に力を与えてくれたように、私は音楽家として、音楽の力を信じ、届けていけたらと、心より願っている。