Blog and Book Reviews

天国はまだ遠く 瀬尾まいこ 新潮文庫 1/14/20

January 14, 2020

自分の居場所、ってどこだ?死に場所求めて来た彼女、うっかりと死ねずに、自分と向き合うお話。現実の世界では、ストレス一杯で、全部放り投げてどこかに行って、それで逆転出来るか?というと、そんなに簡単ではないかもしれない。だけど、この本読んで、「こんな気持ちで、落ち込んでいるの、自分だけじゃなかった・・」って思える人も、沢山いるんじゃないかなあ。どちらにしても、何かに躓き次のステップに踏み出せないでいる時に、誰かに「相談」もとても大事だし、話す事で、気持ちが楽になるというのも、本当だけど、やっぱり自分できちんと答えは出さないと、本当にはならないと思う。(自分の経験から!)短いので、すぐに読めるから、お手に取ってみては?

本日は、お日柄もよく  原田マハ  徳間文庫 1/14/20

January 14, 2020

スピーチライターという、聞き慣れない職業の、熱い青春物語。私も、”言葉”が大好きなので、フムフムと頷きながら、読んだ一冊です。どの時代にもきっとあったであろうこの職業。つまり、スピーチの原稿書き。この本の中では、スピーチ指導、そして政治をも動かしてしまう!時代の変遷と共に、言葉選びや、言葉運びは、大きく変わって来ていると思いますね。その辺のところ、歴史的にも追求したら、面白いテーマだなあ、と思ってます。

戸村飯店青春100連発 瀬尾まいこ 文春文庫 1/11/20

January 11, 2020

これ又、青春全開のお話。映画なら、涙と感動で、終わっても立てなかった、などとなるのかもしれないが(これはちょっと大袈裟!)、元気一杯・青春真っ只中の、戸村兄弟(漫才のコンビみたいだなあ。名前もヘイスケ、コウスケだし)の感動の成長記録だ。戸村飯店は、親が経営するメチャ庶民的、かつアジ抜群のお店。そして、大阪に位置する。そこで育った性格真反対の二人が、自分の道を見つけていく。東京人の私としては、大阪のテンポと元気が、それだけで、嬉しい。紙面から、戸村飯店の、油の匂いがして来るようだし、常連客のダミ声がこだましているようだ。海外在住者としては、今だに馴染めない言葉に、「元気をもらう」というのがあるが、正にそれ!元気になりますよ。

僕らのごはんは明日で待っている  瀬尾まいこ 幻冬舎文庫 1/11/20

January 11, 2020

読後、何だか心がフット暖かくなる本。過去の悲しみを引きずる僕、こと葉山君、が、鶏肉が嫌いだけど、ケンタッキーなら食べられる、上村と出会い、心を開き、「愛」を見つける。一言で片付けるな!と、お叱りを受けそうだが、そこは、一つ本を読んで頂きたい。「愛」を見つけると言っても、それは一筋縄ではいかない。もちろん、多々の困難を乗り越えて。良く言われる事だけど、「マイナスの経験をプラスに変えろ!」の典型かなあ。但し、自分に嘘をつかなければ、の条件付きで。高校から、若大人になるところまでのお話だけど、私のような立派な中年でも、楽しめる本ですよ!

あの家に暮らす四人の女  三浦しをん 中公文庫 1/2/2020

January 2, 2020

私の大ファンの三浦しをんさん!古ぼけた洋館が舞台なので、世田谷の祖父母の昔の家を思い出しながら、読んだ。もちろん、祖父母の家はとっくの昔に建て替えられたけど、この本の洋館は、今でも建ち続けている。問題はあるのだけど・・”世間”と隔絶されたところで、その不思議な4人の暮らしは営まれている。正式に言えば、4人と一老人・山田(離れに何故か、住んでいる)だ。文章の旨さは、格別な三浦さん。こんな文章がある。「自由と独立と己れとに充ちた現代に生まれた我々は、その犠牲としてみんなこのい淋しさを味わわなくてはならないでしょう。」この文章にガーンとやられる貴方は、是非この本を読むべきです。毎日同じバスに一日中乗り続ける老人に、「おじいさんの行動の圧倒的な無為、けれど無為からしか生じぬ覚悟のような感じ、さびしさともうらやましさともつかぬ思いがきざしたためだ。」これも良い。同居する、一見能天気に見える多恵美が、「子どもの時のほうが、死ぬってことを考えて眠れなくなったりしませんでした?」これも同感。他にも、沢山引用したい文章があるけれど、兎に角この本読んでみてください。ゆっくりとした時間の中で、四人がそれぞれに個性を発揮しつつ、お互いを緩やかに尊重、心の裸の付き合いを始め、同居物語が流れて行く。河童のミイラが出てきたり、カラスの善福丸が喋ったり。お伽話も織り込んだ、心に響く一冊だ。

Prayer for New Year

December 27, 2019

May God make your year a happy one!

Not by shielding us from all sorrows and pain,

But by strengthening us to bear it, as it comes;

Not by making our path easy,

But by making us sturdy to travel any path;

Not by taking hardships from us,

But by taking fear from our heart;

Not by granting us unbroken sunshine,

But by keeping our face bright, even in the shadows;

Not by making our life always pleasant,

But by showing us when people and their causes need us most, and by making us anxious to be there to help.

God’s love, peace, hope and joy to us for the year ahead.

– author unknown

 

Movie “Parasite” 12/27/19

December 27, 2019

“Parasite” is a 2019 South Korean black comedy/thriller/social justice movie. But most importantly it is very entertaining! It is about the two families, Park – typical rich and high-class family, and Kim – smart, but living in a horrible condition. With some coincidence those families are brought together and Kim family sees it as an opportunity to raise to a high-class. As you imagine “opportunity” lies on a thin ice (actually lies on their lies!), nothing is real, but Kim family does not think it that way. They started to feel Park’s wealth as theirs. That is why it is “Parasite”. The theme is very dark, and some scenes are quite violent and ugly. But you won’t be bored in any moment in this movie. Well-made movie! Bravo!

アノニム 原田マハ 角川書店 12/27/19

December 27, 2019

香港を取り巻くアート、そして、「アノニム」と言う不思議な団体のお話。「ルパン3世」を思い起こす、漫画小説風。なかなか、お洒落で、エスプリが効いている。この本の最後が、学生の抗議集会でアーチストの観点からスピーチし、抗議行動が沈静化した、ハッピーエンド。しかし、何と皮肉なことか、実際の香港は、今年の6月から政府に抗議する学生中心のデモ活動で、大混乱を極めており、全く終息の気配もない。私が参加する予定だった香港の国際音楽祭は、デモ隊と警察との衝突で大変危険なため今夏延期となり(別に予定されていたコンサートは中止)、来月中国で開かれることとなった。観光客は激減だろうし、この本の目玉でもある、新しい美術館の建設なども、どのようになっているやら・・超現実と、実際に存在する現代美術の絵画を合体させた、お洒落なストーリーだけど、現実の香港がひどい状況なので、いまいちインパクトがないかも・・

映画 東野圭吾「手紙」12/27/19

December 27, 2019

本として、もう既に何回か読んでいて、毎回涙なしには、読めない大感動作。クリスマスのお休みに、ネットで映画鑑賞。原作と違和感なく入れて、なかなか良かった。どうしようもない犯罪加害者の家族の問題と、そこからどうやって不幸の連鎖を断ち切っていくか。余りにも有名な本なので、内容については今更言うことはないけれど、弟の会社の会長の言葉が、再びズシンと来た。「差別のない国をさがすんじゃない。君はここで生きていくんだ。」これは、どんな状況にも当てはまる。意味合いは違えど、仕事にだって、結婚にだって、家族の問題だって、この観点に立ってみれば、自ずと答えが出てくる。道が開ける。そして、自分を信じる事だと、思う。

A Movie “Knives Out” 12/18/19

December 18, 2019

Are you looking for a good holiday movie? This is the one to watch.  I love this kind of humor and twisty wit. It is so perfect. Do you like “mystery” ? Do you like “comedy”? It is a parody of Agatha Christie, but it is very sophisticated. It is not just a parody. When renowned crime novelist Harlan Thrombey (Christopher Plummer) is found dead at his huge estate just after his 85th birthday, the Detective Benoit Blanc (Daniel Craig) is mysteriously enlisted to investigate. No one knows who hired him! Everyone in Harlan’s family has a motive to kill him. So the audience keeps guessing! I can’t tell you the whole story. An amazing cast and story! You don’t want miss this movie. Knives Out is a very stylish and entertaining movie.