Book Reviews  マイブック評

View book reviews from 2008 – 2012.

ハピネス  桐野夏生   光文社  8/19/14

August 19, 2014

皆さんも読書好きだと思いますが、私はとにかくお気に入りの本を読んでいれば、幸せ。「ハピネス」は、この旅の最後に読んだ本。最後を飾るに(!)相応しい、大作です。飛行機の中で読んでいて、涙が止まらなかった所がある。もうとんでもないくらい日本的な主役の有紗。その彼女が脱皮していくお話です。途中はこちらがイライラするくらい、おどおどして自信のない彼女が、次第に太っ腹になり、自分が持てるようになる。とても説得力があり、私達を勇気づける。そして愛に満ちた本。だって誰だって「愛を」探して生きているんじゃないのかしら。長編だけど、どーんと引きずり込まれて、一気に物語のなかに、自分も生きてしまう。私もタワマンの住民であるがごとく。是非読んでみて下さい。

降霊会の夜  浅田次郎 朝日新聞社  8/19/14

August 19, 2014

現在の時間と過去の時間を、行きつ戻りつしながら、何が真実なのかを、探るお話。時には涙することも。誰だって自分勝手。そして、人生ってとても不公平。悲しい運命を受け入れながら生きるキヨ。その両親。キヨの死は余りにも残酷だけど、何だか自然にも思えてしまう。霊媒師という非現実の媒体を通して語られる、真実の一冊。感動の一言です。

浪速少年探偵団・しのぶセンセにサヨナラ  東野圭吾  講談社文庫 8/19/14

August 19, 2014

東野さんはどんな文体でも、どんな設定でも書けるらしい!この2冊は、少年達とそのセンセの話。とってもあったかくて、ユーモアたっぷりのお話が、素敵に元気の良い大阪弁で書かれている。いろいろな難事件に遭遇(何故か巻き込まれる!)、それを優しく解決するしのぶセンセ。なんか、ほっくりくる推理短編小説だ。東野さんは7年の執筆期間を経て、このしのぶセンセシリーズにさよならする、と宣言。ですから、私達がしのぶセンセにお逢い出来るのは、この2冊だけです。どうぞお見逃しなく!

 

ある閉ざされた雪の山荘で   東野圭吾  講談社文庫  8/19/14

August 19, 2014

この本確か以前にも読んだ事があるのだけど(記憶がちょっとあいまい・・・)、又読んでみました。2転3転する話に、こりゃ一体なんだ!と驚かせる東野さんの90年代の作品。読者を欺き、作中の登場人物を欺きと、まあ役者集団なんだから(これ登場人物達の事)当たり前か。。。ちょっと現実離れした設定だけど、登場人物の全員がとっても生き生きとして、性格がしっかり出ていて、おもしろい。天才東野圭吾(私は東野さんの大大ファン!)に浸りたければ、どうぞ。最近の作品とは又違った雰囲気が味わえます。

桜雨  坂東真砂子  集英社  8/19/14

August 19, 2014

フランスへの公演旅行があったので、飛行機の中電車の中と、沢山本を読む時間があったのは、とっても幸せ!という訳で、この旅行で読んだ6冊の本の紹介です。まず、坂東さんの「桜雨」。大正ロマン的な香りのする、ちょっと古風でいて、怪談めいたおどろおどろしさもある、まか不思議な本。モノトーンの景色の中に、人間の愛憎を描く。その中で、激しい色の絵がポイントに。こう書いていると、とても絵画的なビジュアル系の本に見えてきた感じ。作家というのは本当にすごいですね。紙の上に字を載せていって、物語を綴り、読者を夢中にさせる。不思議な世界にご興味のある方、是非「桜雨」読んでみてください。

顔に降りかかる雨・天使に見捨てられた夜 桐野夏生 講談社文庫 7/2/14

July 2, 2014

第39回江戸川乱歩賞を受賞した「顔に降りかかる雨」。そして、同じ女探偵ミロを登場させた「天使に見捨てられた雨」。読み始めた時は、近著のダークなどとは全然違う雰囲気で進む文章に、ちょっとどぎまぎしてしまったけれど、次第にその奥行きの深さに、ずんずんと入り込んでいった。暗い都会の片隅に蔓延する悪との戦い。ストレートには出さない闘争心が、逆にミロの魅力を強くしている。長い間トップで活躍する作家というのは、こうしていくつもの語り方を持っているんだなあと、改めて感動。音楽家も一緒で、どれだけ幅の広いレパートリーを持っているか、創造豊かな音色や表現の仕方で、活動の領域が変わってくる。

フォーテイ 翼 ふたたび 石田衣良  講談社文庫  7/2/14

July 2, 2014

吉松喜一は、御年40歳。入社17年目の広告代理店をばっさり退職、フリーランスになった。気持ちの優しいきいさんに、舞い込んで来る仕事(もしくは相談事と言ったほうが良いけど)の周辺を描いた中年万歳小説。それぞれの章に登場する相談者達は、皆問題を抱えていて、それをきいさんがポジテイブに方向転換させるという、ある意味ヒーロー小説。そして、最後に全員参加のイベントが、きいさんとその仲間で開催され、めでたしめでたしとなる締めで、問題を抱える我々への応援歌になる。軽いタッチで、重いテーマを描いた小説。もし貴方が灰色の人生に絶望していたら、現実にきいさんがいる訳ではないけれど、この本で、ちょっとほんわかするかもしれない。

あの頃ぼくらはアホでした 東野圭吾 集英社文庫  7/2/14

July 2, 2014

東野さんのエッセイ本。お若いころのハチャメチャぶりを書かれた、とっても愉快なご本。世の中には、人生のほとんどの部分で高水準を行く人がいるけど、東野さんもそのお一人。スポーツ出来る、学級委員長にはなる、クラスの人気者、素敵な家族の面々、頭良くて創造力抜群、そしてとびっきりのハンサム、人気作家だから超高収入。こうならべると、否が応でも、読者があまりの恵まれた東野さんを前に嫉妬しそうだけど、そこがどっこい、おちゃめな東野さんに、ばっさりとやられ、ますますファンになっていしまうのですね。一環した筋の通ったアホは、素晴らしい!東野さん、ばんざい!

ぼんぼん、兄貴、おれたちのおふくろ 今江祥智   理論社 7/2/14

July 2, 2014

引越しにあたって、見つけた昔読んだ本。とても若いとき、私は児童書作家になりたかったので、今江さんのご本はそれはそれは、大事に読んだものです。そして、数世紀(!)の時を経て、改めて読んでみると、余りの素晴らしさに、再び感動。本当に良く書かれています。引越しの準備・移動の合間にこの3部作読みました。第二次世界大戦の前後の日本を、ぼんぼんの目を通して、限りない優しさで綴られています。読んでいる間中、素晴らしい世界に連れて行ってくれた今江さん、どうもありがとう。読み終わって数週間経ったけれど、ぼんぼんの世界は未だに私の心の中で、強く語りかけてくれます。

My Many Years Arthur Rubinstein Alfred A . Knopf 1/9/2014

January 9, 2014

First of all this book is the size of an encyclopedia, and I won’t be able to finish for a long time. I have been reading since Christmas, but I still on page. 173… It is an entertaining book! Rubinstein was another piano giant from 20c, and often compared with Horowitz. They were so different! It is amazing to read, if it is all true (!), he had so many relationship with ladies! He was truly a lady man. He was lucky to live in a good time… Also it is very impressive and interesting to learn about his close relationship with composers who wrote pieces for Rubinstein. He loved fancy life, women, good food, night life, gambling, nice clothing.. His humor and wit is evident, and he is a happy man! I will continue his journey wherever he goes.